DDのブログ

鉄道を中心に、沿線の旅行記を書いていきたいと思います。JR九州・西日本関連が中心になると思います

JR九州 日豊本線乗車記 行橋~中津編

JR九州 日豊本線乗車記 行橋~中津編】f:id:ddtoyohou99:20201025150617j:plain
 小倉から南下し、行橋、中津を通り、別府、大分、宮崎を経由して鹿児島方面に向かう日豊本線。海岸沿いや険しい山間部、のどかな田園地帯など、豪華な車窓に加えて、883系885系ソニックやきりしま・ひゅうが・にちりんなど、多くの特急が高密度で運転しており、見どころが満載です。

 

 今日は、日豊本線の行橋~中津間をピックアップします。北九州市苅田町の市街地・工業地帯を抜けてのどかな田園地帯に入り、海岸沿いを走って福岡と大分の県境付近の中津に向かうまでの区間です。小倉発の普通列車の終点は、行橋・新田原・中津など様々ですが、中津行が全体の5割~6割ほどを占めており、中津駅は長大な日豊本線の一つの切れ目といえます。

行橋駅

 福岡県南東部ではおそらく最大の市街地である行橋。小波瀬西工大前を過ぎてしばらくは田園風景が続いたものの、行橋駅に近づくと途端に商業施設やビルが目立ち始めました。小倉~中津の中でも乗降者数が特に多く、2面4線で高架の非常に大きな駅となっています。ホーム中心部は外装が透明のガラスで囲われており、JR北海道旭川駅JR四国高知駅に似たような雰囲気を感じました。

 この駅はソニックを含めて全ての列車が停車しますが、普通列車は特急列車との連絡、追い越し待ちのため、3分ほど停車します。

f:id:ddtoyohou99:20201025151054j:plain    f:id:ddtoyohou99:20201025151008j:plain

行橋~豊前松江

f:id:ddtoyohou99:20201025152656j:plain  f:id:ddtoyohou99:20201025152632j:plain

 高架駅の行橋を出発すると、すぐに地上に戻り、その後はしばらく平地で見通しの良い田園地帯が続きます。非常にのどかな風景で、春は田んぼの水面に山や鏡のように映った風景を、夏は青々とした稲が一面に広がる風景を、秋は黄金色の稲穂が見え、季節ごとに違った景色を楽しめると思います。

 田園風景を眺めている間に列車は南行橋、新田原を過ぎて行くと、今度は陸側に迂回して雑木林を抜け、築城に着きます。ここは航空自衛隊築城基地の最寄り駅なんですね。陸側に一瞬進路を変えて風景が変わったのは、基地の影響だったようです。

 余談ですが、築城に杵築、築上など、「築」の字が入った地名が豊前地方には複数ありますが、一見似ているのですぐには読めないですね。

f:id:ddtoyohou99:20201025153755j:plain  f:id:ddtoyohou99:20201025155524j:plain

 築城、椎田を過ぎると、椎田干拓地沿いを通るため、再び見通しの良い平地が続きます。そして徐々に海に近づいていき、沿岸部の豊前松江につきます。

 豊前松江のホームからは、遠浅の海が広がっています。左手の椎田側に漁港があり、右手には九州電力豊前発電所など、埋め立て地の工業地帯が広がっているため、あまり自然の景色とは言い難いです。ただ、小倉初の下り列車が通る最初の沿岸区間のため、海が映った瞬間雰囲気はガラッと変わるように感じました。

豊前松江~中津

  豊前松江を過ぎると、しばらく海沿いを走り、その後少し内陸に寄って宇島、三毛門を通り、福岡県と大分県の県境を流れる山国川を渡って、小倉発の下り列車終点の中津に到着します。

f:id:ddtoyohou99:20201025160143j:plain f:id:ddtoyohou99:20201025160029j:plain

中津

 中津駅に到着。中津駅日豊本線の一つの区切りの駅ということもあり、高架で2面4線の非常に大きな駅となっています。黒田官兵衛でお馴染みの中津城福沢諭吉旧家など、豊富な観光資源に恵まれており、非常に興味深い街ですね。

 f:id:ddtoyohou99:20201025180204j:plain  f:id:ddtoyohou99:20201025180621j:plain

 

 以上、行橋~中津間でした。短い区間ながら、海あり山あり川あり、田園地帯ありで、非常に景色の変化に富んでいますね。